歯周治療における、付随的な抗菌光線力学的療法の短期臨床効果。無作為臨床治験

表題
Relationship of Metabolic Syndorome to Chronic Periodontitis

筆者
Andreas Braun等

出典
Journal of Clinical Periodontorogy 2008.vol35. P877-884 

研究目的
付随的なaPDT(抗菌光線力学的療法)は、非外科的歯周治療をよりよいものにしうるという仮説を試験するために、慢性歯周炎患者にて、付随的なaPDTを伴う、またはそれを伴わない、従来型根面デブリトマンの臨床アウトカムを比較する。

治療
全ての患者にて、同じ術者が、手用器具(Gracey キュレット)と、スリムラインスタイルのスケーリングチップ(Perio Pro Line)を取り付けた、ピエゾ電気超音波ハンドピース(Sirosonic L)の両方を用いながら、歯周的に支障をきたいしていた、全ての歯牙に対するSRPから成る、歯周治療を施した。口内分割デザインを用いて、2箇所の1/4顎(試験群)を付加的に、aPDTで治療した。

結果
歯肉溝液流量:
(ベースライン時) 両群差がない
(治療後一週間) 試験群では対照群より有意に低い
(治療後3カ月目)試験群では対照群より有意に低い

BOP:
(ベースライン時) 両群差がない
(治療後一週間) 試験群では対照群より有意に低い
(治療後3カ月目)試験群では対照群より有意に低い

PD:
(ベースライン時)両群差がない
(治療後3カ月目)試験群では対照群より有意に低い

RALs:
(ベースライン時) 両群差がない
(治療後3カ月目)試験群でより高い

歯肉退縮:
(ベースライン時)両群差がない
(治療後3カ月目)退縮量は両群差がない