S-PGRの効果的な活用法ーその作用とは?おのような効果があのか?

商業誌;日本歯科評論 2月2020より

S-PGR(Surface Pre-Reacted Glass-ionomer)フィラーは、ナトリウム、ホウ酸、アルミニウム、ケイ酸、フッ素、ストロンチウムの6つのイオンを除法するバイオアクティブ機能性ガラスで歯質強化や酸の緩衝、石灰化促進などの効果もあります。また最近の研究では修復象牙質の形成促進や歯周病関連細菌への効果も報告されています。

Part1 S-PRGの特徴  著者 今里聡 北川晴朗 先生

S-PGRは松風が開発したバイオアクティブな機能を示すガラスフィラーで、コンポジットレジン、歯面コート材、シーラント、接着材等の【Giomer】と名付けられた一連の製品に配合され、市販されている。
 

上記のように3層構造からなり、6つのイオンを放出
1 歯質強化や酸の中和、緩衝作用がある。
2 また細菌に対する抑制作用もあり、う蝕関連細菌以外の歯周病関連細菌、感染根管関連 菌にも効果がある。
3 プラーク付着抑制作用
4 そのほか、歯質の石灰化

どのような臨床効果が期待できるのか?
萌出直後の永久歯や高齢者の露出根面に歯面コート材のPRGバリアコートやビューティーシーラントを適用することで、う蝕の予防や進行抑制効果が期待できる。