川崎市宮前区 歯科医院、インプラント、審美歯科

エンド治療Q&A 2019 歯界展望 vol.134 No.2(2019-8)

本稿の目的:エンド治療に関する質問と回答

 

【Q32】
他科疾患で処方されている薬剤が、根尖病変の治癒に影響することはありますか?

【A32】
脂質異常治療薬のStatinを長期間服用した患者において、非服用者と比較して根尖病変の治癒が優位に良好であったとの報告があります。

 

【Q33】
いわゆる生PZにて補綴後、根尖にトラブルが生じた場合、外科的根管治療を第一選択とすることは可能でしょうか?

【A33】
逆根管治療により解決できます。

 

【Q34】
穿通は術後痛に関係しますか?

【A34】
穿通は術後痛の原因にはならないです。

 

【Q35】
根管治療で見つからず、未処置のままになった根管は、予後に影響を与えますか?

【A35】
未処置根管は根尖病変発生の原因となります。

 

【まとめ】
Q32に関し、歯科領域でStatinが根尖病変の治癒に及ぼす影響についてエビデンスで示した論文は初めてであり、今後根管経由あるいは直接病変への局所投与などの検討が待たれる。Q33に関し、超音波チップを用いた逆根管形成の場合、完全治癒率100%という結果を示す。Q34に関し、器具が歯周組織に突き出たとしてもそれが術後痛の原因となることはなさそうである。根尖孔まで根管内を清掃するためには、穿通を維持して根管形成をした方がよいと考えられる。Q35に関し、再発症例では根管の解剖学的形態をより理解しておくことが重要と考えられ