川崎市宮前区 歯科医院、インプラント、審美歯科

上顎前歯部の萌出障害への対応と舌癖への留意点 
日本歯科評論 vol.79 No.7(2019-7)

 

本稿の目的:舌癖を防ぎ、将来の開咬を防ぐ

開咬症状
1.正常に嚥下ができない
2.顎関節に異常が起こりやすい
3.発音が不鮮明

舌突出癖の原因
1.乳児型嚥下の残存
2.指しゃぶり
3.交換期の空間閉鎖

乳中切歯の早期脱落と後継永久歯が萌出しない原因
1.外傷
2.動揺歯への過度な刺激

対応:切開開窓術
浸潤麻酔の後、中切歯切端の唇側に沿って切開を入れ、次に切端口蓋側に沿って切開を入れた後に近遠心部にも短く入れ、切端の形に合わせた長方形の切開線とする。この長方形に分離された歯肉を破骨鉗子で除去し、終了となる。

まとめ
上顎中切歯が先天欠如していることはほとんどないので、「しばらく待てば出てくる」という対応をしている歯科医師が多いと思われる。しかし、上顎中切歯が出てこないうちに前歯部の空隙に舌を入れる癖が付いてしまうことで、永久歯列で開咬になるきっかけを作ってしまっている可能性がある。子供たちの成長発育を診る機会の多い歯科医師は注意が必要である。