ビジュアルで学びなおす支台歯形成 まとめ

Dental Daiamond2018 10

的確な支台歯形成を行うには、そのデザイン(形態)を立体として捉え、使用する切削器具(バー)の形状から、削除される形態や形成の順序・削除量を熟知しておく必要がある。
また、支台歯形成の不備は、修復物の適合不良・維持力の不足からの脱離や、過度な歯質削除からの歯髄への影響、形成量の不足からの形態や色調の不良といった、様々な臨床的問題を引き起こす大きな原因でもある。

窩洞形成の基本形成形態
ベベル:45度 幅0.3~0.5mm
イスムス:深さ1.5~2mm 幅 咬合面の約1/3(2~3mm)テーパー4~6度
フレアー:内側性
ボックス:歯肉縁上0.5mm 幅1mm

窩洞形成においてこれだけは押さえておきたい5つのポイント
①アンダーカットはないか?
②イスムスの大きさ・深さは適切か?
③ボックスの位置・形態は適切か?
④フィニッシングラインは明瞭か?
⑤残存歯質は十分咬合に耐えられるか?

支台歯形成においてこれだけは押さえておきたい5つのポイント
①アンダーカットはないか?
②クリアランスは確保されているか?
③フィニッシングラインは明瞭か?
④軸面のテーパーは適切か?
⑤鋭利な部分が残っていないか?