若手GPのためのエンド教室まとめ the Quintessence. Vol.37 No6/2018

不可逆性歯髄炎の場合
下顎大臼歯なら、下顎孔伝達麻酔+頬側浸潤麻酔+歯根膜麻酔。
歯根膜麻酔を追加しても、痛みが繰り返すなら髄腔内麻酔。

上顎大臼歯なら、3.6mℓ頬側浸潤麻酔と上顎結節ブロックの場所、つまり口蓋根の根尖に0.5mℓ麻酔液を注入。下顎より麻酔時間が短く、1時間以内にきれるため、適宜追加必要。

上顎前歯
唇側、口蓋側に浸潤麻酔。歯根膜麻酔はあまり効果的でない。

髄腔内麻酔
効かせるには歯髄の圧迫が重要、できるだけ最初の髄腔開拡はバーの太さ1本分に留めて、大きく開けすぎないこと。開けてしまった場合はコットン、ストッパー、ガッタパーチャなどで、バックプレッシャーがかかるようにする。

症状のある、歯髄壊死の場合
歯髄壊死により根尖組織に炎症があり、痛みや腫脹があることから、治療の手技が痛みを与える可能性がある。アクセスは優しく、ゆっくりと行う。