上顎洞隔壁の発生頻度、形状、及び位置を、コーンビームCTで分析する

表題

An Analysis of Frequency, Morphology,and Locations of Maxillary SinusSepta Using Cone Beam CT

上顎洞隔壁の発生頻度、形状、及び位置を、コーンビームCTで分析する


著者

Michel.MMi


出展

JOMI2016.31.1247-1263

 

目的

上顎洞全体のCT上で、上顎洞隔壁の発生頻度、形状、及び位置を調べること。
隔壁の有無に影響する要因を、分析すること

 

材料と方法

1年の観察期間中(2012/10/1-2013/8/30)に得たCBCT画像上で隔壁の有無とタイプ、位置、上顎洞病巣を隔壁の発生と関連付けながら統計的に分析

 

結果

本研究には212名の患者を有し、294個の上顎洞を取り込んだ
隔壁は141名(66.5%の患者)及び294個の上顎洞中116個(56.5%)に存在隔壁の方向で最も多かったのが歯冠方向(61.8%)次に根尖方向(7.6%)、矢状方向(3,6%)
発生領域では、上顎洞底(58.6%)に多く発生し、そのうち第一第二大臼歯領域(61.8%)が多かった。
36.4%のケースで上顎洞は健康で粘膜の肥厚は無し。
性別は、上顎洞の健康に関する有意の変数であった。女性57.5%男性72.3%

 

結論

上顎洞挙中に合併症が発生する可能性を阻止するためには、手術の前に十分な3次元的レントゲン診査を行っておくことが推奨される。