6mmインプラントが支持する単冠クラウンインプラント率が及ぼす影響 短期症例シリーズ

著者
Felex L. Gulje  等 
出典
Jarnal of Oral and Maxillofacial Implant
目的
6mmインプラントが支持する単冠の、クラウン-インプラント比は1年の追跡観察中に、より多くのインプラント周囲骨喪失と、より多くの補綴的合併症をもたらしたかを、調べることを目的とした。
材料と方法
◎ 37名
◎ 少なくとも1本の6mm(OsseoSpeed4.0S)単冠
◎ 上下顎臼歯部
◎ デジタル化した模型上で臨床的クラウン-インプラント率を計算した。
◎ デンタル上で、インプラント周囲骨の変化を分析した。
◎ 1年間の評価期間中に技術的合併症を記録

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結果
◎ 47本のインプラントを埋入した計37名の患者を取り込んだ
   (男性12名、女性25名、平均年齢54歳、30-71歳)
◎ 全員が1年の観察期間に応じた。生着率100%
◎ インプラント周囲の平均骨喪失量は0.13±0.36mm
       上顎 0.11±0.21mm(n=16)
       下顎 2.23±0.40mm(n=31)
◎ 補綴的な有害事象は起きなかった。
◎ 統合群(上下)でも、上顎群、下顎群と個別に分析した結果でも、歯冠-インプラント比と、インプラント周囲の骨変化は関係していなかったことが、ロジスティック回帰分析によって明らかとなった。