殺菌剤、またはシーラント材をインビトロ適用した後の、 インプラント内腔への細菌の侵入

著者
Anke Podhorsky等
目的
細菌数を減らすために、3種類の方法(殺菌剤、硬化するシーリングコンパウンド、又は硬化しないシーリングコンパウンドのいずれかを内腔部分に充填)を適用した後に温度サイクル試験にかけ(半数)、2種類のインプラント内面への細菌のコロニー形成を分析することを目的とした 
材料と方法
使用したインプラント
 Bego Semados RIインプラント 3.74×13   Sub-TecPlusアバットメントGH1-2/RI3.75
  Xive S Plus Screw Implant  3.8×13      FRIADENT EstheticBase
                        ストレートアバットメント D 3.8/gh 1
シーラント/殺菌剤
⑴ Berutemp 500 T (グリース)
⑵ Kiero Seal (PVS)
⑶ クロルヘキシジン1%ゲル (CHX)
結論
ここで調べた材料とインプラントシステムでは、インプラントの内腔における細菌汚染に対する、確実な保護は達成できなかった。
インプラントの内腔に適用した全ての材料は対照群と比較して、細菌数を有意に減らした。しかしこの目的に特化したPVSにはいくつかの欠点がある。インプラントショルダーに残っている可能性がある余剰の材料の除去は困難となり得る。
CHXゲルにて細菌数の中央値が最も小さかったが、効果は信頼できない。なぜなら値のばらつきが最も大きかったからである。
グリースベースのシーラントが、この目的のために最も安定したアウトカムを達成したため、その開発は有望なアプローチであろう。