水道水フロリデーションが変える歯科医療

出展
Dental Diamond 2016 12月号 P47-63
現在、世界各国の公衆衛生活動において、齲蝕予防を目的とした水道水フロリデーションが行われている。本号では、水道水フロリデーションの実施が歯科医療にもたらす影響や、海外における現状、歯科医院の経営へのかかわりについてなど、エビデンスに基づいた安全性とその可能性について解説。
アイルランドにおいてWF実施地区と未実施地区に分け、16歳以上の歯の喪失状況について調査をした。
その結果、25歳以上のすべての年齢層において、実施地区のほうが未実施地区より一人平均残存歯数が多く、無歯顎者の割合が低かった。
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今日まで一貫して、米国歯科医師会は「国民の健康を守る」ことを使命とし、強力にWFを推進してきている。我が国においても、WFの喪失抑制効果や歯科医療経済に与える影響について研究、教育がされることを期待する。加えて、歯科医師がWFを推進するための公衆衛生教育をさらに充実すべきである。