著者
Haoyan Li等
目的
インプラントの高い(＞50Ncm)埋入トルクと、辺縁骨吸収の相関関係を調べることと、一定範囲のトルク値下における、インプラントの即時荷重と、早期/通常荷重の有意差を、調べることにあった。
材料と方法
Ovid、PubMed、及びEBSCOから、2013年12月までの適格論文を得るために、明確な取り込み基準と、排除基準を適用した。
適格研究の選別、質の評価、及びデータの抽出を2回繰り返した。
結果を、95%信頼区間を伴う、連続アウトカムのための加重平均差を利用して、ランダム/固定効果モデルとして表した。
結果
最初に154本の論文を選択した(Ovidから11本、PubMedから112本、EBSCOから31本)。二重論文と、取り込み基準を満たしていなかった論文を排除した後に、6件の臨床研究を選択した。
辺縁骨吸収と高い埋入トルクの相関関係は、統計的有意ではなかったことと、一定の範囲のトルク下で、即時荷重インプラントと早期/通常荷重インプラントは、異なっていなかったことが、P値を評価した後に明らかとなった。
結論
高い埋入トルク(＞50Ncm)で埋入されるインプラントと、慣例的な埋入トルク(35-45Ncm)で埋入されるインプラントは、インプラント周囲の辺縁骨吸収について、統計的有意に異ならない。高い埋入トルクで埋入されるインプラントと、慣例的な埋入トルクで埋入されるインプラントは、インプラントの累積成功率について、統計的有意に相違なかった。