インプラントの固定に対して、血小板濃厚フィブリンが及ぼす作用

出展
JOMI 2015
著者
Elif Oncu
目的
PRFを伴って、またそれを伴わずに、一回法術式で埋入したインプラントの固定を比較すること
材料と方法
歯槽骨が健全で、過去6ヶ月以上前に2本以上の隣接歯を抜歯した、20名の健全な患者を、本研究に取り込んだ。それぞれの患者にAnkylosを埋入した。インプラント窩洞の形成後、いずれの抜歯窩に、術前に用意しておいたPRFを無作為に装着した。
共鳴周波数測定をインプラントの埋入後と、術後1週目と4週目に行った。
結果
1週目終了時における平均インプラント固定指数(ISQ)は、PRFプラスインプラントで69.3、PRFマイナスインプラントで64.5であった。術後4週目の平均ISQは、前者が77.1、後者が70.5であった。
結論
インプラント手術中に、血小板濃厚フィブリンを適用したことで、インプラントの固定度は高まったことが、本研究の結果より示されている。血小板濃厚フィブリンを利用すると、骨統合の週の固定度が、高まることが、本研究の制限内で、結果より示唆されている。
しかし、これらの結果を支持するための、更なる臨床研究と、組織学的研究が必要とされる。
The Effect of Platelet-Rich Fibrin on Implant Stability