ヒトの新鮮抜歯窩で移植を行った後の顎堤変化。無作為臨床治験。

著者:Mauricio G.Araujo 等

目的
抜歯後にBio-Oss Collagenを移植した歯槽堤の、寸法変化を調べることにあった。
材料と方法
上顎切歯、犬歯、及び小臼歯の抜歯を予定していた、28名の患者を取り込んだ。
歯牙を慎重に抜歯した。患者を無作為に、試験群、または対照群に割り振り、試験群の患者では、新鮮抜歯窩にBio-Oss Collagenを移植し、対照群では、移植は行わなかった。
抜歯と抜歯窩の処理直後に、コーンビームCT(CBCT)によるレントゲン検査を行った。4か月後に新しいCBCTを得た。レントゲン像上で、実験部の、(1)歯槽突起の底辺(尖部)から、頬側面と口蓋側面の骨頂までの距離(mm)を測定し、(2)歯槽突起の外側輪郭を描き、エリアの横断面(mm2)を測定した。
結果
4か月の治癒後には、頬側面の骨板と、規模はより小さかったものの、口蓋側面の骨板も、明白により低くなっていた。バイオマテリアルを抜歯窩に移植しても、頬側面と口蓋側面の骨壁が吸収するのを、阻止できなかった。横断面積は、対照顎堤では約25%、試験顎堤では3%減少した。
結論
新鮮抜歯窩への異種移植片の移植は、無歯部の硬組織画分の減少に明白に対抗した。