1月分まとめ インプラントのスレッドピッチと骨統合プロセスに対して及ぼす影響 インビボ比較研究

Dental Implant Thread pitch and its Influence on the Osseointegration Process
An in vivo study
インプラントのスレッドピッチと骨統合プロセスに対して及ぼす影響 インビボ比較研究
著 Ester Orisini 出典 The international journal of Oral & Maxillofacial Inplants
目的
骨質が不良な部位においてインプラントスレッドピッチが及ぼす作用を評価する。
材料
・ナローピッチインプラント
・ワイドピッチインプラント(長さ11㎜ 径4.8㎜のインプラントを使用)
・羊10頭
方法
羊の腸骨頂に、約1.2-1.5㎝の間隔で径4.1㎜の穴を3個形成し、2種類のインプラントを交互に埋入した。(それぞれ3本 計6本)
最終埋入トルクを、電子トルク変換器(トルクレンチ CITIEFE)で記録し、術部を縫合した。
4週間と8週間の実験期間に従って、5頭からなる2個の群に羊を無作為に割り振った。
それぞれの実験期間終了時に、2種類のスクリューを埋入し
2時間後に摘出することで、定常状態(0日)のインプラントを得た。
腸骨頂を摘出しブロック標本を取り出し、組織学的評価を行った。
1.骨-インプラント接触(BIC)%
2.骨の内部成長(BI)%
3.骨表面/骨容積(BS/BV)%
結果
・2時間後
WP:スレッドバレーと周囲骨との間では比較的幅の広いギャップエリアが示された。
NP:機械的なインターロッキングは緻密で、ギャップの規模は小さかった。
宿主骨内でのBIC値はNPインプラントの方がWPインプラントより有意に高かった。
・4週間後
骨形成がインプラント周囲に沿って、異なる速度で進んでいた。
WPよりもNPのほうが緻密であった。
・8週間後
両インプラントタイプで、繊維性被包を伴わない安定したBICゾーンが完成されていた。
NPスクリューでは4週目の平均BICよりもわずかにより低かった。
WPインプラントでは、4週目で観察されたBICよりも有意に高かった。
BIに関しては、NPスクリューのほうがWPスクリューよりも有意に高かった。
4週目と比較して、有意に高いBI値がそれぞれのスクリュー形状で観察され、
術後8週目でもBI率はNPインプラントの方がWPインプラントよりも高かった。
埋入後8週面に試験したリムーバブルトルク値は4週目のそれよりも、
より低かったことが示されたが、NPインプラントでなおも、WPインプラントの値よりも
僅かにより高い値が示された。(有意差なし)
検討
・骨に埋入した、WPインプラントとNPインプラントの結果は異なっていた。
・NPインプラント埋入直後には宿主骨は大半のスレッドプロファイルと接したため、
 ギャップエリアは小さく、BICはWPスクリュー周囲よりも高かった。
・埋入トルクとリムーバブルトルク値は両方ともNPインプラントのほうが高かった。
・治癒後4週目には、新しくステオイドマトリックスが形成されたため
 ギャップは小さくなっていた。
 インプラント表面と密に接していた宿主骨の、初期吸収の
 結果であるこの傾向は表面積がより大きかったNPインプラントの方がより明白であった。
 一方で、新しく沈着した骨梁がNPインプラント周囲で増えていた。
 NPインプラントのほうが,WPインプラントよりも、量だけでなく界面スペースを早く満たす傾向が
 みられた。より成熟し、均一な骨梁の配列という点でも優っていた。
まとめ
NPインプラントの方が早く骨と結合しやすい性質がある。