Effects of a single topical doxycycline administration adjunctive to mechanical debridement in patients with persistent/recurrent periodontitis but acceptable oral hygiene during supportive periodontal therapy
固執する歯周炎/再発性歯周炎に罹患していたものの、支持的歯周治療中の口腔衛生は満足のゆくものであった患者にて行った機械的デブリドマンの付随として局所に1回適用したドキシサイクリンの効果。
JCP 2012 Maurizio S.Tonetti
目的
1) 固執する歯周炎/再発性歯周炎が認められる患者に対する治療後3ヶ月目に、SRDの歯肉縁下適用の付随的効果を超音波/音波歯肉縁下インストルメンテーション単独と比較しながら調べること2) 3ヶ月目に確認された付随的抗菌剤投与に起因する効果の安定性を更なる9ヶ月の定期的なSPT期間中に調べること
材料と方法
定期的なメインテナンスを受けていた固執するまたは再発の、中等度から重度の歯周炎に罹患していた患者を2個の治療群に無作為に割り振った。
1)超音波/音波による機械的なインストルメンテーション(USI)と、その後のSRD(Ligosan Slow Release)の投与。
2)USI単独。術後3,6,12ヶ月目に患者をリコールし、臨床的、及び微生物学的再検査を行い、PPDが4mm以上であった全ての部位の音波/超音波インストルメンテーションを行った。1年の期間中に、3ヶ月毎に完全な支持的歯周ケアフォローアップを行った。
結果
両治療群で有意の改善が得られた。
3ヶ月目のUSI 群のPPDの修正済変化量は0.7mmであった(P<0.0001)
SRD群での平均変化は0.8mmであった(P<0.0001)。
マルチレベルモデリングによって、0.11mmの統計的有意の群間差が示された(P=0.003)。
5㎜以上である出血ポケットが、3ヶ月目と6ヶ月目にPPDが4mm以下で出血がない部位のカテゴリーに移行するオズ比はSRD適用の方が有意により高かった。(OR= 1.4)
結論
治療済の歯周患者の炎症と深いポケットをコントロールするのに、SRDの局所投与は短期の利益を挙げうることが示された。