ラビットの脛骨にて、インプラントのために骨切りを行った後に、骨の発熱、周辺骨細胞の生存性、並びに、高度抵抗性ドリルの損耗を評価する

Evaluation of Bone Heating, Immediate Bone Cell Viabitity,
And Wear of High-Resistance Drills After the Creation of 
Implant Ostertomies in Rabbit Tibias
ラビットの脛骨にて、インプラントのために骨切りを行った後に、骨の発熱、周辺骨細胞の生存性、並びに、高度抵抗性ドリルの損耗を評価する
著者
Abrahao Cavalcanto Gomes de Souza Carvalho 等
目的
ラビットの脛骨にてインプラント骨切りを形成した後の、骨の発熱、周辺骨細胞の存在性、及びドリルの損耗に対して、高度抵抗性ドリルの繰り返し使用が及ぼした作用を評価すること
材料・方法
test.jpg
12匹のオスホワイトラビットの上部脛骨皮質内に、200個の連続的なインプラントの骨切りを形成した。それぞれのドリルを用いて行った、骨切りの数に従って(0、10、20、30、40、50個)6個の群を作った。(G1~G6)。ドリリングは、槍型ドリル、2.0mm、2.8mm、 3.0mm、そして3.15mmの螺旋状ドリルの順番で行った。受容部底辺を集めて、免疫組織化学的分析を行い、熱変化を定量し、ドリルを走査電子顕微鏡で分析した。
結果
ドリルの損耗と骨切り数との、高度の相関性が観察された(Pearson相関係数 r=0.984)
槍型ドリルは、螺旋状ドリルの2倍変形した。
骨切り数と骨の発熱との、統計的有意の関係は存在しなかったが、(p=.05)
熱変化の度合いは、槍型ドリルによるドリリング中の方が、螺旋状ドリルによるドリリング中よりも、
高かった。(比率3:1)
免疫組織学的分析によって、オステオプロジェリンとRANKL免疫ラベリングは、生理学的にバランスが
とれていたことが、全ての群で示された。しかし、G6(50回の骨切り)では、全ての蛋白の、
免疫ラベリングの度合いが、より高かった。         
結論
ここで評価したドリルは、50回までの繰り返し使用で、有意の骨加熱を引き起こさなかった
と、ここで適用した研究方法に基づいて、結論づけることができた。とは言えそれらは、
50回目のドリリングで、より大きな組織損傷を引き起こした。つまり再利用されて劣化した
ドリルは、骨組織に対する過度のダメージを引き起こしうると言える。そしてそれは、骨統合
プロセスにも影響しうる。
出典 The International Journal of Oral & Maxillofacial Implants