インプラント周囲炎に、非外科的Er:YAGレーザー、またはエアーアブレッシブ法を用いた後の微生物学的結果。無作為臨床試験

Microbiologic Results After non-Surgical Erbium-Dopted:Yttrium,Aluminum,and Garnet Laser or Air-Abrasive Treatment of peri-Implantitis:
A Randmized Clinical Trial
著者:G.Rutger Persson Jp/2011 
目的
Er:YAGレーザー、或いは歯肉縁下アブレッシブ研磨法による非外科的治療の臨床作用と微生物学的作用を評価すること
方法
6ヶ月臨床治験にて、インプラント周囲炎に罹患していた42名の患者を、1回のEr:YAGレーザーまたはエアーアブレッシブ装置で治療した。ベースライン時と6ヶ月のデンタルを評価した。プロービングデプスが最も深かったインプラントの部位から74種類の細菌種をチェッカーボードDNA-DNAハイブリッダイゼーション法で評価した
結果
PDの減少量は、レーザー群とエアーアブレッシブ群でそれぞれ0.9±0.8、0.8±0.5mmで非有意であった。ベースライン時の細菌数は、各群で異なっていなかった。術後1ヶ月目でエアーアブレッシブ群ではP.aeruginosa,S.aureus,及びS.anaerobiusがより少ない数で発見された(P<.0001)。両治療群ともに、6ヶ月目の細菌数は減らせなかった。
結論
術後1カ月目では、エアーアブレッシブ法の方が幾分優っていたようである。
進行性インプラント周囲炎の原因はP.ginngivalis の存在にあると考えられている。重度のインプラント周囲炎を治療するにはエアーアブレッシブ法Er:YAGレーザー法を用いても重度の臨床的事象は起きなかった。