メタボリックシンドロームと歯周炎の関連性

表題
Relationship of Metabolic Syndorome to Chronic Periodontitis

筆者
Peng Li等

出典
Journal of Periodontology April 2009 Volume80 Number40 

本集団では、MSと歯周炎の関係はMSと糖尿病を有していた患者にのみ存在していた。 

真性糖尿病と歯周炎の関係は十分に確立されている。
糖尿病患者が、歯周疾患に罹患している可能性は、3倍より高い。
未治療の歯周疾患は、不良な血糖コントロールの危険性を高めうる。

・さらなる分析で、MSは有していたが、糖尿病は有していなかった人物と比較した時に、
MSと糖尿病を有していた被験者は、有意により高いTGレベルと、低いBMIによって特徴
づけられた。(データ示さず)
よって、糖尿病は歯周組織に影響するものの、脂質異常症と、肥満も無視できない
重要な役割を担うことが示唆されている。

・MSコンポーネントの数、ならびに、いつくつかのコンポーネントの程度が、
歯周炎と関連していた。

・喫煙に基づいて層化した後も、歯周炎は尚も、MSと非依存的に関係していた。

・慢性歯周炎とMSの関係

生活スタイルと関係した要素
(多めの食事摂取、少なめの運動、不適切な口腔コントロール)や肥満などのような、 共通した危険因子を、共有するという推論
・肥満は歯周炎の重要な危険因子である。