プラットホームスイッチング法を用いた補綴修復法と通常の修復法でのインプラント成功率の比較5年前向き研究

プラットホームスイッチング法とは、インプラントの連結部で、アバットメントがフィクスチャーより一回り小さくなっているシステムです。
この方法は、まだ一般的ではありませんが、最近のある論文で、インプラント周囲の骨吸収を防げると仮説が設けられ注目されています。本研究では対照付き前向きのデザインで報告されています。

様々なタイプのインプラントで初年度と、その後の骨吸収が報告されています。初期の骨吸収は、外科的損傷やインプラントのデザインなど多くの要素に起因しています。プラットホームスイッチング法は、細菌の侵入や力学的観点から、骨吸収が抑えられるのではと推測されてはいますが、解明されてはいません。この論文でも、エキスターなるヘキサゴンタイプインプラントとプラットホームスイッチング法では後者の法が骨吸収が抑えられるという結果がでました。

出典:INT J Oral Maxillofac Implants 2009

著者:Pado Vigolo, DrOdont, MScD等

目的:プラットホームスイッチング法で修復したインプラントと、通常の方法で修復したインプラント(エキスターナルヘキサゴンタイプ)のインプラント周囲における骨吸収の変化を5年間臨床的に評価し、比較すること。 

材料と方法 :2000~2002年の間に、5mmの太さの1歯インプラント(3i)を埋入した全ての患者を取り込みんだ。2回法で埋入し、4カ月後に2次opeを行った。

結果 :被験者の維持率 100%で、182本のインプラントは全て生着していた。
通常の方法よりも、プラットホームスイッチング補綴方法で修復したインプラントの法が、1年目の骨吸収は抑えられた。
(0.9mm SD0.3mmと 0.6mm SD0.2mm)
アバットメント装着後、2,3,4,5年目の骨吸収の各群の変化は有意差は認められなかった。