歯槽堤保存法.組織学的、組織形態計測学的データの系統的レビューとメタ分析

Alveolar ridge preservation tecniques :asystematic review and meta-analysis of histological and histomorphometrical

2014 COIR
Jan Linde
目的
抜歯を必要として行われた、数種類のARPの効果として、残存移植片、骨、及び結合組織の比率に関する情報が、未治療の部位における生理的な治癒プロセスと比較されながら提供されている、論文を、系統的に精査すること
材料と方法
2012年9月までのMedline-PubMedと、Cochrane Centralの各データベースを検索した。
646本中、38本の論文を選択した。3種類の治療法の、骨、結合組織、及び残存移植材の平均比率に関する相違について調べるため、メタ分析を行った。
結果
骨比率が最も高いのは、同種移植片による治療後3ヶ月目で(54.4%)、それが最も低いのは、異種移植片から5ヶ月目である(23.6%)。結合組織の関しては、最高値、最低値はそれぞれ、同種移植片の利用から(67%)、及び人工材料の利用から(27.1%)、7ヵ月後に示されている。残存移植材に関しては、最低値は、同種移植片による治療で、示された(12.4%)、異種移植片と人工材の利用から7ヶ月後に、最も高い値が示された(37.14%と37.23%)。統計的相違は発見されなかった。
結論
骨と結合組織の比率に関して、様々なARPと自発的治癒は、統計的有意に異ならないと、研究にかなりの制限があるものの、結論付けることができる。
故にインプラントを埋入する前に、未治療の部位と異なる治癒期間を、保存した部位に対して設ける必要は、もはやないと思われる。
さらにこのような治療は、後のインプラント埋入のために、組織の質を高めるには、効果的でないように思われるため、顎提の寸法変化を制限するそれらの臨床効果と、費用対効果の評価が、より考慮されるべきである。
しかし、このような治療を、明白に定義するために、更なる研究が必要とされる。