ショートインプラントの早期成功を評価するための前向き研究

A Prospective Clinical Study to Evaluate Early Sucsess of Short Implants
著者:Kelly S kennedy JOMI. 2013.
目的
コンピューターで作製したガイドを用いて埋入した、インターナルコネクションを有していた化学的改質チタンショートインプラントの早期成功を調べること
材料と方法
18名の患者にて、両側の同臼歯部に、4本以上のAstra Techインプラントを埋入した。インプラントの長さは6-11㎜で、70本は9mm以下、38本は6mmであった。埋入は、ソフトとCBCTスキャンを利用して、バーチャル計画した。インプラントの埋入前の、埋入後に得た三次元CBCT画像上でインプラント骨切り部の骨石灰化(DBM)度を測定した。対のあるt検定を適用して、失敗したインプラント部と成功したインプラント部をDBMパラメータについて比較した。
結果
82本のインプラント中7本(8.5%)で早期失敗が起きた。失敗したインプラント全て、長さが6mmでCAD/CAM外科用ガイドを利用して埋入したインプラントであった。1名の患者では3本が失敗した。失敗したインプラント部には、骨移植を適用し、治癒後に新しいインプラントを慣例的な外科用ガイドを用いて埋入した。更なる失敗は起きなかった。DBMの最も頻度の高い値(ピーク)は、失敗したインプラントの方が成功インプラントよりも有意により高かった。
結論
骨喪失が進行している臼歯部に埋入される6mmインプラントの成功にとって、外部注水とともに使用されるCAD/CAMガイドは、高めのリスクをもたらしうることがこれらの失敗より示唆されている。その原因はこれら高度に萎縮したエリアの骨密度と骨切り部に注水が届きにくいことにあると思われる。