顎堤を保存した部位に埋入したインプラントの、レントゲンアウトカムと臨床アウトカム。荷重後12ヶ月の追跡観察。

著者:K.Patel等
概要
(目的)本臨床研究の目的は、人工骨代替品、または牛骨異種移植片で、先に保存し ておいた歯槽堤に埋入したインプラントの、レントゲン像上の隣接面骨レベルと、生着率/生存率を、調べることにあった。
材料と方法:27名の患者の歯槽提を保存し、彼等を2個の群に、無作為に割り振った0試験群では(n=14)、抜歯窩を、人工骨移植片であるStraumann Bone Ceramic (SBC) と、コラーゲンメンブレンで治療したのに対し、対照群では(n=13)、脱蛋白化牛骨ミネラル(DBBM)と、試験群で使用した障壁と同じコラーゲンメンブレンで治療した。8ヶ月の治療後に、先に保存した顎堤に、親水性の表面を有するチタンインプラントを埋入した。術中に、SBC群のインプラント13本中9本と、DBBM群のインプラント12本中8本で、裂開、または穿孔タイプの欠損が確認され、更なる骨増多が必要となった。埋入後4ヶ月目に、インプラントに荷重を付与し、荷重後1年間追跡観察した。荷重時と荷重後1年目に、標準化したデンタル上で、隣接面の骨レベルを調べた。インプラントと隣接歯にて、プロ一ビングポケットデプス、歯肉退縮、及びプロービング後の出血を記録した。インプラントの成功率を、Abrektsson等の基準(1986)に従って評価した。
結果
荷重後1年目のインプラントの生着率は、両群で100%であった。2個の群は、どの臨床測定値とレントゲン測定値に関しても、統計的有意に異なっていなかった (P<0.05)。インプラントの成功率は、SBC群で84.6%(11/13)、DBBM群で83.3%(10/12)であった。
結論
SBC、またはDBBMで先に保存しておいた歯槽堤に埋入するインプラントの、成功率、生着率、並びにレントゲン的変化は、同等と推測されよう。
2012 John Wiley & Sons A/S