フロッシングによって、またスケーリング、ルートプレーニングによって引き起こされる、菌血症の発生と程度

Incidence and magnitude of bacteraemia caused by flossing and by scaling and root planning
フロッシングによって、またスケーリング、ルートプレーニングによって引き起こされる、菌血症の発生と程度
筆者
William Zhang等
目的
フロスによる菌血症の発生と頻度及び細菌多様性を、スケーリング、ルートプレーニングを行った場合と比較すること。
材料と方法
30名の中等度~重度の慢性歯周炎患者で
1回目の訪問時→全顎フロッシング、2回目の訪問時→1/4顎のSRP
を行い、両日の血液サンプルと歯周データの記録を行った。
結論
本研究より、SRPとフロッシングは、全菌血症の発症と度合いについても、VSB(ビリダンス連鎖球菌)のそれらについても、有意に異なっていなかった。本研究から予防的抗生剤を伝統的に必要とするSRPなどのような侵襲的な歯科治療が有するIE(感染性心内膜症)リスクと、日常的な口腔衛生が有するIEリスクは、同じであるという、ガイドライン(National Institute for 
Health&Clinical Excellence Guideline Development Group2008)の結論を支持しているといえる。