インプラントの埋入におけるコーンビームCT上の骨密度値と最大埋入トルクと共鳴周波数分析の関係。パイロット研究

Relationships Between Bone Density Values from Cone Beam Computed Tomography, Maximum Insertion Torque, and Resonance Frequency Analysis at Implant placement:
A Pilot Study
インプラントの埋入におけるコーンビームCT上の骨密度値と最大埋入トルクと共鳴周波数分析の関係。パイロット研究
著者:Maria Angeles  Fuster Torres
出典:JOMI 
目的
指定したインプラント部位の骨密度をコーンビームCT(CBCT)で評価すること。
並びに年齢、性別、埋入トルク値と共鳴周波数分析(RFA)値の間に存在しうる相関性を評価すること
材料と方法
患者は完全無歯か部分無歯であった。
患者は年齢別に41歳~50歳の群と51歳以上の群に分けた。
術前検査として、パノラマ、CBCT、顎の臨床検査、及び診断用模型採取を行った。
CBCTを用いて骨密度をHounsfild単位(HU)で記録した。埋入トルク値とRFAによるインプラント固定値も記録した。使用したインプラントはDefconインプラントであった
 
結果
82箇所のインプラント部の平均骨密度は623±209HU
平均最大IT値42.4±4Ncm
平均ISQ62.4±8
 
下顎インプラント部(717±204HU)と上顎のインプラント部(490±128HU)の平均骨密度に関する相違は全ての患者で統計的有意であった(P<0.05) 
結論
術前のCBCTより測定される骨密度値は主観的な診断ツールとして役立ちうる。
RFA値、及び埋入トルク測定値と共にこれらの値は外科医に骨質の客観的な評価を提供できる。
これは不良な骨質が予測される症例で特に有用であると思われる。